
新宿の大学なので,多少はしかたないのだけど…
実験科学に必要な最低限のスペースをもとめて,2025年度より喜久井町に進出.学生一同ただいま建設作業真っ只中(教員は営業奔走と称し逃げ恥)
新宿の大学なので,多少はしかたないのだけど…
実験科学に必要な最低限のスペースをもとめて,2025年度より喜久井町に進出.学生一同ただいま建設作業真っ只中(教員は営業奔走と称し逃げ恥)
近いテーマを担当するグループが集まり,全員のデータを分析,徹底的に議論します.この会の特徴は,次の一手について,全会一致で「正解」を出すこと.半日まるまる議論が続くこともしばしば...
これ以外にも,学生・教員からの動議により,緊急会議はしょっちゅう開催.学生だけの会議もしばしば開かれます.
年3〜5回,研究室全員が集まる報告会です.同学年の学生全員が分野を問わず一気に発表してって討論.午前にフラッシュトーク → 午後はポスター発表会.サブグルでは研究を進めるための議論をしましが,ここでは,科学史家,発明家の視点を滋養し,Think BIGの練習もします.
最後に,最も非凡な一年を送った人をガチンコ投票.そして発表学年は皆で残念会(w/ ethanol).
生物での化学現象も,とどのつまりは分子構造と機能の設計です.十分面白いCHEMI-STORYに煮詰まらねば,その実験に着手はできぬ..ここが研究において最も重要かつ真剣なステップです.
我々が設計した分子機能は,DNAに逆翻訳され最終的にはAGTC文字列に「エンコード」されます.この配列デザインにおいて,我々は多くのノウハウをもっています.細部に神は宿る.転写量や翻訳量,DNAのコピー数からコドン選択,さらにはDNA文字列の連結方法にいたるまで「AGTC文学」の美に徹底的にこだわります.
バイオ実験は料理みたい…だとぅ? 蒸留装置やエバポレータを使わなくても化学はできるのです.
そして秤量は化学実験の基本.生化学系はマイクロ〜ミリグラムを扱うことが多いので,電子天秤まわりが汚れていると,確実にぶち殺されます.
次世代シーケンサー,質量分析,クライオ電顕....ライフサイエンス分野の研究方法は驚くべき速さで進化してゆきますが,どんな最先端技術も,その素過程はいずれも古典的な化学です.実験は,あなたの仮説の検証作業.思いついちゃったからには,実験してそれを実現するのがあなたの義務である.
進化工学は,何千(場合によっては数千万)ものサンプルを同時に取り扱う点で,他の分野の分子開発現場と大きく異なります.しぜん,研究室にある装置も,多検体対応(High-throughput)なものばかりとなります.
分子同様,微生物も肉眼では見えません.そのDNAがちゃんと導入されたのか,我々が設計したケミストリーをサボらずやっているのか,やっぱり顕微鏡を覗いて,微生物を監視しなければ.
さあ君の遺伝子は進化しましたか? 3000のトンビ兄弟の中に,鷹がひとり!君の仮説がすべて正しかったと証明された瞬間だ.
ちなみに,選ばれし勇者を残し,残るすべての兄弟(凡庸な化学)は殺処分.成仏してくれ!
なお,この歓喜の瞬間になかなか到達しきれぬホモサピエンスも殺処分だとか.
そして新ピークの確認!その経路が開通した直接証拠です.その喜びは化学者の共通項ですよね?苦節何ヶ月の修行が報われた日です.
ちなみに諸君.当時の状況をしぜんに再現してくれ云うたよな? …8人でガッツポーズって,お前らそんな感じやったんか?
いい成果が出たら祝うのが当然.ゲリラ的飲み会・お茶会を研究室では特に推奨しています.
実際は,残念会のほうが圧倒的に多いです.先生もガンガンディスってくるし,飲まずにはやってられません...
個人的な提案や相談がある人は教員とここで1:1会議をします.また,教授に目をつけられたとき,刑が執行されるのもこの部屋です.呼び出されたときは,遅い時間を選ぶほど,教員が眠くなりディスりが優しくなるというアドバイスあり(YA先輩から).
ともに体を動かしたり,グループで旅したり,共に飲み食いをすることは,研究にも良い影響を及ぼします.
ただし,この比重が大きくなりすぎると,例の刑場に召喚されます(→13へ)